ぜひ行ってみたい。“古いまちなみ”探しならこの本で。~“まちなみ本”のご紹介~

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 “古いまちなみ”と言われてもピンと来ないかもしれませんが、妻籠宿や高山、倉敷と言えば何となくイメージできますよね。そう、歴史を感じさせる史跡や建物が数多く残っているところです。
 誰もが行ったことがあると思うのですが、そこへ行ったきっかけはと言われると、団体やグループ旅行のコースにたまたま入っていたということが多かったのではないでしょうか。
 そんな偶然の出会いももちろん楽しいのですが、生まれ育った町のように 一つの“古いまちなみ”を 長~く見守っていきたい。そんなホームグラウンドのような町並みがあったら、と思ったりしませんか。

現代人が“なつかしさ”を感じる場所 “古いまちなみ”

 私が暮らしている関宿を訪れた方々から「懐かしい」の声をよく聞きます。初めて来られた方、老若男女を問わずです。日本人のDNAの中のどこかに“古いまちなみ”の字が書き込まれているんじゃないかと思うくらいです。
 そして、もう一つよく聞く声が「映画のセットみたい」というものです。都会に暮らしている方々にとって“古いまちなみ”は、映画やテレビドラマの中にしか存在しない、ちょっと現実離れした場所なんでしょうね。
 確かに“歴史の町並み”は映画やCMのロケ地となることも多く、テレビや映画で目に馴染んでたりしていて、行ってみると「ここ見たことある」なんてこともよくありますよね。

外国人観光客が日本を感じられる場所 “古いまちなみ”

 意識はしていなくても、実は誰もが“古いまちなみ”が大好きなんです。だって、海外旅行するときの目的地といえば、どの国に行っても“古いまちなみ”がコースのメインになってます。
 そして、このことは外国人観光客にとっても同じこと。近年日本を訪れる外国人観光客が集まる日本の観光地には、必ずと言って良いほど“古いまちなみ”があります。 “古いまちなみ”は、外国から日本に来られた方々から見ると、日本を感じられる場所でもあるのです。

“まちなみ本”は“古いまちなみ”探しの相棒

“古いまちなみ”を紹介する本はこれまでも数多く出版されています。美しい写真がふんだんに掲載された写真集。味のあるスケッチを収録したまちなみスケッチ図集。古い町並みにあるお店や伝統工芸品などを紹介する本。などなど。
 どれもじっくりと見ていると、その町でのゆったりとした暮らしが想像できて感動物です。古いまちなみに暮らす私でも決してお腹一杯にはなりません。そんなふうに私を楽しませてくれる本たちを私は“まちなみ本”と勝手に呼んでいます。私だけの町並み探しの相棒と言えるもので、手放すことができません。


“まちなみ本”といしては、まずこの一冊から!!

 そんな、“まちなみ本”の中から、すぐにでも行きたくなる“古いまちなみ” が見つかる一冊(上下巻)をご紹介します。
 この 一冊を見ていただくと、今からでも行ってみたい“古いまちなみ”が見つかります。そして、知らぬ間に“まちなみ通”になってしまってます。

『歴史文化遺産 日本の町並み 上巻・下巻』

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「歴史文化遺産」と大上段に構えてはいますが、そんなに難しい本ではありません。 私のおすすめポイントは以下の通りです。

〇日本全国、457もの“古いまちなみ”が収録!!

 “古いまちなみ”ってそんなにあるの?って思われましたよね。実はあるんです。この充実した掲載個所数がこの本の第一の魅力なんです。

 この本では、「武家を中心とした町並み」「社寺の信仰を中心とした町並み」「街道の宿場を中心とした町並み」「生業・産業を中心とした町並み」「海や川の港を中心とした町並み」(以上上巻)、「商業を中心とした町並み」「温泉旅館や茶屋を中心とした町並み」「山村、農村、漁村などの集落の町並み」「近代建築や近代化遺産の町並み」「歴史的風土、文化的景観の町並み」(以上下巻)と、 全国457の“古いまちなみ”がそれぞれの歴史的な特性によって区分、紹介されています。

 今からでも行ってみたくなる町並みを探すなら、やっぱり総覧的に日本の町並みが見られる本が一番ですよね。 興味関心にあわせてペラペラめくってみるだけでも、今の気分にぴったりの“古いまちなみ”が見つかって、旅情をかきたてられます。各巻には掲載ページを記した一覧表と地図もついているので、あなたがお住まい場所から1時間程度で行ける町並みも見つけやすくなっています。

〇日本の“古いまちなみ”が一覧できる本としては最新シリーズ!!

 両巻が出版されたのは平成28年(2016)。いまさらと思われるかもしれませんが、日本にある“古いまちなみ”を総覧的に扱っている本は、これまでもいくつかのシリーズが出ていますが、この本が最新なんです。なので、日々変化する町並みの中では最新の話題が掲載されています。

〇編著者・執筆者は各地をよく知る人達!!

“古いまちなみ”には、それぞれまちなみを大切に思い日々奮闘している人々がいます。この本の執筆者はそんな人たちの代表格。各地で奮闘している150人程の人たちが、“古いまちなみ”に対するそれぞれの想いと熱気を込めて執筆されています。そして、出版元が日本史の教科書でおなじみの「山川出版社」ってのも安心ですよね。

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何度行っても新しい発見がある “古いまちなみ”

 “古いまちなみ”は昔からそのままであるのではありません。そこに暮らす人々の努力で日々よりよく変化していってます。 だから、何度行っても常に新しい発見があります。知れば知るほど、見れば見るほど楽しいところなのです。
 いつ行っても変わらない“安心感”と、常に新しい発見がある“楽しさ”、その両方が味わえるところなんです。あなたにとって一番の“古いまちなみ”が見つけ出せれば、それはそれは長~い付き合いとなって、“古いまちなみ”の変化をいつも応援しながら見守っていけます。

 さあ、この1冊を手掛かりに日本の町並みを見に出かけよう。

 当ブログ「“関宿”まちなみ・町家暮らし」では、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている“東海道五十三次 関宿”のまちなみを詳しく案内しています。ブログ記事もぜひおたのしみください。

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