漆喰彫刻「鶴亀」

(3)特色のある町家と細部意匠
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「鶴は千年、亀は万年」といえば誰もが知る長寿の象徴で、縁起のよさが売り物の漆喰彫刻です。

施主である当主の長寿を願ったか、それともこの家の縁起のよさを通行人にアピールするためだったのか。いずれにしろ、わかりやすすぎて説明のしようがありません。

 漆喰彫刻があるのは、街道に面してある町家の前面で、2階の漆喰大壁と1階の庇屋根が交わるところの建物左右の両端で、向かって右側の鶴、左側の亀で一対になっています。右から左に“鶴亀”になっているのは、日本語が縦書きだった時代の代物ということなのでしょうか。

鶴は羽を広げて首を前に長く出す形で、嘴と目にだけ黒く着色されていますが、身体は漆喰の白のままです。

一方、亀は、甲羅に亀甲紋が彫られ、手足・頭がちゃんと付けられています。尾には体と同じくらいの大きさの髭のようなものが付けられています。これは緑藻(りょくそう)といい、水中で長生きした亀の背に付いたもので、長寿を象徴する縁起物の亀には欠かせないパーツです。緑藻が付いた亀を蓑亀(みのがめ)といい、実際にもいるのだそうです。

 何しろ縁起物です。まちなみの中でぜひ見つけ出してください。

※この場所に行き、実際に見るためのヒント

 ●関宿新所、街道北側にあります。
 ●余り大きくはありません。

 ●漆喰の白壁が目印になるはずです。

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